福岡地震で被災し貯金がほぼゼロに
私は53歳の男性です。
12年ほど前の春の日に突如として大きな地震が福岡県を襲いました。
街が壊滅するような被害は免れましたが、博多湾を挟んで震源地と向かい合う私の実家はあちこちが傷んでしまいました。
火災保険には加入していたものの、地震の保険など思ってもみなかった私には、その時の修理にかかった費用は目眩がするほどでした。
直近で大きく額を減らしていた私の貯蓄はほぼ空になってしまいました。
その直近で大きく貯蓄の額が減った理由は、自営の飲食店の内装や設備を大幅に刷新した改装費用でした。
まさかそのすぐ後で地震が来ようなど夢にも思っていなかったのです。
こう書くと、その2つの費用は結局貯蓄で賄えたように思えるかもしれませんが、そうではありません。
実家と自営の飲食店の両方で壊れてしまった物の処分にかかる費用が大きく、結局その処分費用に別の想定外の出費への備え、そして1ヶ月分の生活資金として合計60万円をカードローンで工面したのです。
それまで一度も借金などしたことがなかったので複雑な思いでした。
まさか自分がカードローンで借金するとは…
私がそうだったように、どこかで大きな災害が起きると大変だなとは思いつつも、完全に対岸の火事として眺めている人は意外と多いのではないでしょうか。
ですが、実際に自分がその渦中に置かれると事情は一変します、その大変さは身にしみるようで辛いものです。
なので災害はもちろん、病気や事故、老後などに備えての貯蓄は「これくらいで大丈夫だろう」という自分への甘い妥協はいつか自分を窮地に追いやるかもしれません。
仮にそれくらいで大丈夫だとしても、更に多く貯めておいて間違いはありません。
多い分には困りませんが、足りないと途端に困窮するからです。
しかもそういうときに限って、困った偶然に見舞われることがあります。
大きな出費は同じ時期に重なってしまうことがあるのです。
私の場合は店の改装と地震でした。
人によってはまだ他にいろいろと重なってしまうかもしれません。
そうなった場合に助けとなるが備えで貯めていたお金です。貯金は大事ですね。
いくら貯金しておけばいいか
もしもの時の備えに安全圏だといえる額はないと思います。
何が起こるか分からない将来を見据えて少しでも多く貯めておいたほうが良いでしょう。
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