総量規制にかかると一括返済しないといけない？　消費者金融の借り入れ

投稿日：2017年2月19日

総量規制とは、年収の３分の１までしか借り入れできないという法律の規制です。

2010年６月の改正貸金業法で決まったことなので、それまでに多く借り入れしている方は、法律の開始時点で、年収の3分の1を超えている可能性もあります。

このページでは、「総量規制開始後、年収の3分の1を超える借り入れはどうなるのか？　一括返済を迫られるのか」について解説しています。

年収の3分の1を超える借り入れは、一括返済しないといけない？

一括返済しなくて大丈夫です。

ただし、新たな借り入れはできなくなります。

すでに、年収の3分の1を超えている方は、返済するだけの取引となります。

金融庁の金融サービス利用者相談室の事例

金融庁（http://www.fsa.go.jp）のホームページには金融サービス利用者のための相談室というページがあります。

ここに掲載されていた実例を紹介しましょう。

【相談事例等】
現在、年収等の３分の１を超える借入れをしているが、総量規制の導入後は年収等の３分の１を超える部分について、一括で返済を求められるのでしょうか。

【アドバイス等】
総量規制が施行された場合には、貸金業者に対して、借入れをしようとする人の年収等の資力や信用状況、借入状況の調査が義務付けられます。
また、借入総額が年収の３分の１を超過している場合には、利用限度額が減額され、新たな借入れが制限されることになります。
既存の借入れについては、約定通りの返済を行っていれば、直ちに一括返済を求められることはないのではないかと考えられます。

「一括返済を求められることはないのではないかと考えれる」と書かれていますが、一括返済になると多くの方が困るので貸金業者もいきなり一括返済という手段はとらないでしょう。一括返済されると貸金業者の利益となる利息も減るからです。

限度額が減額される場合もある

あなたの取引状況は、信用情報機関に記録されているので、取引している業者、審査に申し込んだ業者は、あなたの現状を見ることができます。

複数の会社から借り入れがあって、総量規制にかかる可能性が高くなると、融資できる限度額が引き下げられる可能性もあります。

借りれる金額が下がるのは困るかもしれませんが、総量規制ギリギリだと生活もきついので、借り入れを増やさないようにしましょう。

銀行カードローンは総量規制対象外

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