どうして借金が返済できなくなるのか
借金が返済できなくなるのには、理由があります。当然ですが、借りた当初はそうなると想像していなかったことです。しかし、本当に想定できなかったのでしょうか。
私は単なる無知が原因も多いと考えます。その最たる例が「収入が減るとは思わなかった」「利息が膨らむとは思わなかった」というものです。
想定できる最低ラインの収入でも返済していけるという、計算ができていないまま借りるから返済できない事態になるのです。では、本当に想像できないのでしょうか?
ちがいます。
- 毎月の利息と支払い金額を把握
- 収入が減ったときでも、どのくらいの収入は維持できるか
この2つを最低でも考えてから借りるべきです。
借金が返済できなる理由は?
- リストラなどの失業
- 自分や家族の怪我や病気で働けなくなる
- 残業の減少
- 給料のカット
- ボーナスのカット
- 住宅ローンの負担、金利の上昇
お金を借りたとして、これらが今後絶対におきない自信はありますか?
これらは普通に起こりえることですよ。お金を借りる前の計算、シュミレーションがきちんとできていないのです。
お金を借りるのに覚悟はいりません。
必要なのは、シュミレーションです。経済状況が多少悪くなっても返済していけるか?という想定がきちんとできていないから、借金が返済できなくなるのです。
消費者金融や銀行カードローンの公式サイトには、「返済シュミレーション」が用意されています。これは、○円を○年借りたら、毎月の返済額はこれくらいになるよ。というのがすぐにわかるしくみです。
お金を借りる場合、何もわからない人でもこのシュミレーションをすれば、返済額と期間、利息が簡単にわかるようになっています。
簡単なことです。
返済シュミレーションは必ずしましょう。
返済できなくなる理由 人生には変化がおこる
きちんとシュミレーションして借りても返せると思っていても、返済できなくなることがあります。当然誰もが最初は「必ず返済する」つもりで借りるでしょう。
そして、貸金業者や銀行もバカではありません。「この人ならちゃんと返済してくれる」という審査の上で融資しているのです。
債務者が返済できなくなり、自己破産でもしてしまったら、貸している側も損をします。最初は必ず「返済可能な計画」で「返済可能な金額」を貸付ているはずなのです。
それなのに、なぜ返済できなくなるのか?次のような変化がおこっているからです。
- 突発的な理由で一時的に返済が遅延し、その間の損遅延損害金の金利が高く、借金が膨らんだ
- 多くの業者からお金を借りたために、返済能力を超えてしまった
- 想像を超える収入の激減、失業状態の長期化があった
怖い遅延損害金
遅延損害金は高利です。一般的なクレジットカードの場合でも20%なんて普通です。この高利をしらずに遅延してしまうから、利息がどんどん膨らむというわけです。借金の支払い義務の重さをわかっていない人が陥るケースです。
複数社からの借り入れの負担
最初は誰でも1社から借りるでしょう。しかし、この1社の返済がきつくなった時に、ほかの会社から借りる人がいます。その支払で間に合わないとさらに3社目へ。
複数から借り入れがあることを多重債務といます。多重債務は一度陥ってしまうと、よっぽど努力して収入を増やす、節約をするなどしないと、ぬけ出すことは困難です。
借金の返済のために、別の会社から借り入れをするという自転車操業になってしまいます。
収入の激減
サラリーマンの場合は、収入の増減がある自営業と違って、給料が激減することが想定しにくいです。「リストラ」が叫ばれる世の中であっても、会社によってはどこ吹く風といった空気でしょう。
実際に会社が倒産した人にきくと、それはまさに「ある日突然おこったこと」だそうです。想定外のことですね。
会社が倒産したことや、会社側の理由で失業した場合は、すぐに失業保険が給付されます。しかし、それも期限がありますので、再就職がしにくい年齢の方は、収入の減る期間が長期化する場合があります。
この間に借金の負担がかかり、多重債務に陥るケースもあります。
まとめ
借り入れのための借り入れは問題解決にならない!多重債務に陥る前に、解決策をみつけるべき!
【おまけ】債務者が多くする言い訳
お金を借りている人を債務者といいます。債務者が返済できない時にする言い訳は、千差万別です。お金を貸す立場を経験している側からすると、「明らかに嘘ですよね」というものも含まれます。
- 会社の給料が遅れている
- 残業できなくなって給料が減った
- 入院した
- 事故で車の修理代がかかった
- 冠婚葬祭費用がかさんだ
- 親戚・親の葬式で忙しい、お金がかかる
- 出張していて忙しい
- 財布を盗まれた
- 詐欺になってお金をとられた
こういった言い訳をして、返済を遅延するようになると、借金地獄はすぐそこですよ。
会社の給料が遅れることは、まともな会社ならそうそうありません。ずっと給料の支払いが遅れているようなら大問題です。