売れないミュージシャンの生活は私たちが思っているより、悲惨みたいです。
夢を諦めるのも辛いですが、夢を諦められないのも辛いですね。
20代で諦められず、30代までズルズルとバンド活動を
東京都内在住。
38歳無職の男、一応ミュージシャンです。
前職はIT系企業での契約社員をしていました。
売れないミュージシャンをやっていて、ずーっとお金がありません。
10代の頃よりロックミュージシャンに憧れ、20代前半に小さいながらもレコードレーベルのオーディションでグランプリ。
少ないながらもファンができたりと、そこで人生こじれてしまいました。
バンドのために仕事を変えたり、休んだり。
バンドはお金にならないから、仕事の給料からどんどん活動費が捻出されていきました。
そして、とうとうお金がなくなり、キャッシングへ。
寝る暇がないほど忙しくても全然お金にはならず、むしろ増え続ける借金。
最後には限界がきて、うつ病になって引きこもり。
いつの間にか50万に膨れ上がっていた返済を泣く泣く親に肩代わりしてもらい、精神病院へ。
数年後、なんとか社会復帰して、慎ましくも穏やかに暮らす日々の中、昔の仲間から誘われて、ついやりたくなって、またバンド。
度々突然壊れる機材の修理費、ライブハウスのノルマ、ライブが続いて仕事欠勤。
このとき既に30代半ば。
20代とまったく同じ事をしています。
変わったのは体系と白髪の数が増えたことだけです。
恋人との死別、解雇を通して、40歳を区切りにすると決心
ちょっとずつ貯めてた貯金もすべて切り崩し、むしろ20代のよりも忙しくバンド活動。
やっぱり売れない、全然お金にならない。
そんな中、恋人が若くして癌で他界してしまいました。
この時35歳。
やはり借金は増えていました。
私は再び心が折れました。
何とか持ち直そうと頭を抱えながら仕事とバンドをやり続ける中、知人がお金を貸してくれました。
そのお金で借金を返し、またバンド活動。
だって仕方ないのです。
幸せで仕方ないのです。
売れなくとも。
ステージに立てる喜びに勝るものがないのです。
38歳。
気づいたら、また借金。
そして、今度は仕事もクビになってしまいました。
「とうとう人生詰んだかな。」と思いました。
また過ちを繰り返してしまうかもしれないけど。
この度、何とか周囲との関係に折り合いをつけ、バンドを辞めようと決心をしました。
すぐには難しいけど、40歳あたりを区切りとして。
月の稼ぎはなんとか普通に生活できるだけで良いから、慎ましく、穏やかな中年生活を送れるようになりたいです。