このページのテーマは「浪費癖は病気なのか?」です。浪費癖事態は病名ではありません。しかし、借金癖がつくと話はかわってきます。
よく「浮気とギャンブルは病気」といいますよね。浪費癖もそれに近いものがあります。
浪費癖がある人は、安易にカードローンなどでお金を借りてはいけません。浪費癖ももっていても返済能力があればかまわないのですが、結局無駄なお金を使ってしまうことになります。
お金は人生を充実させるために使うものです。浪費で幸せな人生にはなりません。
浪費癖は性格、考え方の一部
誰もが自分とは異なる価値観を持つ個性的な人間です。生まれた環境も、育つ環境も、人それぞれ自分とは違う経験を重ねてきているのですから、物事の考え方や捉え方もいろいろあって、当たり前です。
それをベースにして考えて行くといろんなことがわかってきます。人は皆、孤独の寂しさや不安から抜け出したくて、解消できる方法や苦痛を感じた心を緩和させるための方法を探しています。
自分に合った爽快感が得られることができれば、それに執着することで、自分の価値観を確認することができ、癒やされます。浪費癖は、孤独と苦痛が混じり合わさって出てくる可能性が高い癖、メンタルが弱くストレスを貯めやすい特徴を持っています。
そのレベルによって、止まるかエスカレートするかに分かれます。
お金を使うことで気分がよくなるので浪費する
お金を使う場所には、人とのコミュニケーションが必ずあります。接客を積極的に行っているお店では、お客を良い気分にさせる話術をもっています。
商品をお勧めする会話の中に、自分と商品の相性までを分析してくれる内容が含まれているのです。これを聞いた客は「自分を理解しようとしてくれている、親身になって接してくれている」という姿勢に嬉しくなります。
持ち上げられ、いい気分になるので、脳から快楽物質のドーパミンが分泌されます。そして、その場の満足感にひたりながら、高額な品を購入してしまうのです。
買い物に依存する浪費癖の場合は、この「お店での快感に酔ってしまう」パターンが多いです。とくに高額商品を購入してしまいがちなので、あっという間に貯金がなくなる可能性があります。
また、お金を好きな事に使うこと事態に、爽快感を得ている人もいます。この場合は、商品や接客ではなく「お金を使うこと」が快楽を得る手段になっているのです。
欲しいモノがあったら、我慢ができないのが特徴です。
- これくらいの買い物なら普通のこと
- プチ贅沢
- 自分へのごほうび
などと言い訳をして、結局はお金を使ってしまいます。
贅沢やごほうびは、浪費癖でない人でもやっていることですが、この頻度が激しいのが浪費癖となります。
自分の中で、本当に必要なのか(=ニーズ)と欲しいという欲望(=ウォンツ)なのかが、明確になっていないまま、お金をモノに変えてしまうのです。
アダルトチルドレンの可能性
浪費癖がメンタル不調のサインであることに気づくことは難しく、アダルトチルドレンの可能性もあります。
アダルトチルドレンとは、子供の頃の家庭環境が原因で、大人になっても心の傷が癒えていない、トラウマを持った人のことです。
- お給料が無くなっても、お金は天下の回り物だから、大丈夫。
- 必要になったら働けば手に入るし、どうにかなる。
などと、わずかな可能性を理由に、現実逃避をする傾向があります。
今の日本は、情報スピードも速く、消費社会です。どこに居ても、新しいモノへの購買意欲をわかせる広告があふれていることで、何が必要なのかすら理解できず、迷う毎日です。
仲の良い友達グループや会社内で話題になっているモノのスピードに付いて行かなければ、置いていかれてしまうかもしれない焦りが不安を誘い、更に注目されたいと思う欲望へと買わってしまうこともあります。
全てに共通していることは、自分の感情を優先しすぎていること、心とお金のコントロールができていないのです。
病気ではなく、メンタル不調であるために、冷静な判断ができない状態です。この癖を自分で治すことができるのは難しく、浪費家であることを自覚することすらもできないことが多いのです。
ですが、お金をモノに買える前に、本当に必要なのか確かめる時間があれば現実はちがってくるでしょう。
ほんの少し考える余裕を持つことができれば、気づけるはずです。
身の丈に合わない出費を繰り返し、貯金ができない現実に自分が気づかなければ、浪費癖は治りません。
クレジットカードや金融機関、消費者金融に頼りすぎて、借金癖がついてしまうまえに、心のケアをしてくれる専門機関に相談してみるのも、ひとつの方法です。
プロが教えてくれる心の持ち方を学ぶことで、少しづつメンタルの強い自分を発見できるようになります。
自分にとって大切なモノはなんなのかが、わかるようになります。大切なものをみつけることで、今まで浪費につかっていた意識を別のものに向かわせることができるでしょう。
まとめ
浪費癖は病気ではありませんが、お金を使う快楽に心が支配されている状態です。
正しくお金を使うには、「それは本当に必要なもの」なのか、「単なる欲望・物欲」なのかを見極める訓練が必要です。
今まで衝動買いをしていたなら、その場で購入を即決せずに、いったんお店を出て少なくとも1日は考える時間を持ちましょう。
また、心にトラウマを抱えているアダルトチルドレンの可能性もあります。幼い頃の心の傷は精神科や心療内科でケアを受けることをおすすめします。
お金は一瞬の快楽を得るために使うものではありません。幸せな人生、夢の実現のために使いましょう。