投資の失敗には様々なパターンがありますが、中には本人に非がない場合もあります。
その一つが取引業者の不正です。
こちらの記事では、20年かけて貯めた700万円を投資したところ、投資先のソーシャルレンディング業者の不正が発覚し、元本のほとんどが返ってこなかった40歳男性の体験談を紹介します。
株式投資から値動きがないソーシャルレンディングに
40代男性。
神奈川県で介護の仕事をしています。
月給は手取りで20万円ほど年収は400万円くらいです。
この給料では貯金も中々できず将来の不安からソーシャルレンディングに投資をしていたのですが、必死で貯めてきた700万円が返ってこない状況になっています。
投資を始めたきっかけは同じ介護職の友人で株で大儲けして仕事を退職し専業投資家になった人がいて、あいつにできるなら私にも出来るのではないかと甘い気持ちで大切なお金を投資してしまいました。
最初は株式投資をしていたのですが値段の動きが激しく1日に10万円単位で増えたり減ったりするプレッシャーで株価が気になり仕事も手につかない状況になりました。
そこで、値動きがなく年間10%くらいを安定して配当してくれるというソーシャルレンディングに投資を開始しました。
当時の貯金の1000万円のうち700万円を投資し年間70万円くらいの分配金を受け取れる予定でした。
およそ10年で倍になる計算で将来が楽しみだと甘い気持ちでいました。
取引業者の不正が発覚し、700万円の元本が返ってこない
順調に分配金が払われていたのですが今年になり金融庁の査察が入り、そのソーシャルレンディング業者の不正が暴かれてしまい(集めた金を身内に融資していた)分配金の支払いがストップしてしまいました。
投資した元本も返ってこない状態です。
額が額なので泣き寝入りするわけにもいかず被害者の会に参加して訴訟の準備をしていますが訴訟にも100万円近くのお金がかかることがわかり、非常に悩んでいる状況です。
なんとか損害を穴埋めしようと現在は節約生活&副業を行っています。
家賃は6万円から3万円の賃貸に変更し移動は全て自転車。
食費も月に1万円程度に抑えて月に10万円ほどの極貧生活を送っています。
副業は朝の新聞配達や休日のティッシュ配りなどのバイトを行い5万円くらい稼ぎ元々の収入合わせて月に15万円ほど貯金をしています。
投資は自己責任ですが安易に投資をするのは絶対やめた方がいいです。
20年かけて貯めたお金が0になることを想像してみてください。
投資はしっかり勉強してから慎重に行うものだと極貧生活の中でしみじみと感じています。