中小企業向けの融資にAI融資判断
三菱UFJ銀行は融資の審査について、AIによるスコアリングする方式を導入することを発表しました。
導入の時期は、2019年で、融資先は中小企業向けの融資となります。
AIを導入することで、お客さまとの対面の必要がなくコストが抑えられます。
AI融資判断の特徴
AI融資判断の特徴は、預金口座の細かな入出金データをもとに財務諸表には表れない「リアルな返済能力」を判断できる点です。
これにより、いままでの審査では、融資対象になりにくかった創業後間もない企業にも資金を供給することが可能となる見込み。
導入への動き
三菱UFJ銀行は4月27日にAI開発のエクサウィザーズ(東京・港)に1億円を出資します。
さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ子会社でフィンテック分野のサービス開発を担うジャパン・デジタル・デザイン(JDD)が同社と業務提携します。
具体的な審査モデルの開発がその後の着手となります。
AI融資判断の目的
AI判断の目的は、書類ではみえない実態にそった融資の実行です。
現在は「3期分の決算書類」など外形的な要件がそろっていないと融資の判断ができないという現状があります。
AI判断による融資では、企業の預金口座の入出金データをもとに信用力をスコア化し、融資の可否や利率を決める「AIスコアリング」をもとに融資決定します。
決算書の数字だけでなく、
- 取引先企業の安定度
- 経費の支出状況
- 預金残高の増減
- 毎月の売上の増減
などあらゆる側面のデータをAIが判断することで、創業まもない企業にも融資の可能性を広げることができます。
いままでの融資判断ではできなかった、創業まもないスタートアップ期にある企業の「成長の加速期に足りない運転資金」を融資することが可能になるとみられています。
AI融資では、インターネット上で審査から融資実行まで「非対面」で行うことが可能です。
これが実現すればコストが大幅に抑えられ、銀行側の人件費が減ります。
これによりさらに新しい融資先を増やすことが可能になります。
三菱UFJ銀行以外の大手銀行でもAI融資の活用へ動きが広がりつつありmさう。
たとえば、みずほ銀行でも同様に中小企業への融資審査にAIを活用する方針をきめています。
日本初の個人向けAI融資「AIスコア・レンディング」
三菱UFJ銀行とみずほ銀行の予定しているAI融資は、今のところ中小企業向けです。
では、個人向けカードローンのような金融商品でカードローンのような商品はあるのでしょうか?
現在は、J.Score(ジェイスコア)が提供している「AIスコア・レンディング」がそれにあたります。
「AIスコア・レンディング」は店舗をもたないから、ローコストなのが特徴の個人向け融資。
ビッグデータとAI技術を活用した日本初のFinTechサービス、.Score「AIスコア・レンディング」はスマホで最短30分融資が可能です。