現行紙幣が額面以上で出品される謎
個人間で商品を売買できる、フリマアプリのメルカリ。
その商品に、現金が出品されているとTwitterで話題になっています。
話題になった理由は、その売値。
たとえば、1万円札4枚で47,300円。1万円札5枚で59,500円など、通常では考えられない取引がされています。
このページでは、メルカリでの現金売買の理由と、してはいけない理由を解説しています。
メルカリではお金が出品できた
メルカリでお金を出品することは、問題ではありませんでした。それは、古銭、レア硬貨など、希少価値のあるお金を想定してのことでした。
しかし、「原稿の現金(紙幣)が額面以上の価格で出品される」という驚くべき事態となったのです。
現金を高値で買う理由 買う人はどんな人?
現金を額面以上で買う人は、どんな人でしょうか?
それは、ずばりお金に困っている人です。
メルカリでクレジットカード決済をすれば、その代金の引き落としは2ヶ月後など猶予があります。
いますぐに急ぎで現金が欲しい人は、現金を持っていなくてもクレジットカードのショッピング枠を使うことで、現金が入手できるのです。
現金を売買する現象の背景
2016年、13年ぶりに自己破産が増加し、消費者金融や銀行は個人向けの融資に慎重になる傾向があります。
予測になりますが、今後はますますお金を借りることが難しくなるでしょう。
実際に、メルカリで現金を買おうとする人は、「消費者金融や銀行カードローンの審査に落ち、お金を借りることができない層」だと考えられます。
クレジットカードの現金化と共通するメルカリの現金売買
「クレジットカードの現金化」という言葉を、聞いたことはありますか?
これは、クレジットカードのショッピング枠を使ってブランド品や電化製品を買い、買取業者がその品物を何割かの現金で買い取るというのものです。
これにより、キャッシング枠が残っていなくても、現金を入手することができるというわけです。
メルカリでの現金売買は、このクレジットカード枠の現金化に通じるものがあり、多重債務・自己破産予備軍といった危険性をはらんでいます。
現金を額面以上で購入しているメルカリ利用者は、「他にお金を借りる方法がなく、わかっていながら、しかたなくやっている」のが現状です。
現金化目的でクレジットカードを使うのは違法
クレジットカードは買い物をするためのものです。利用規約で、換金目的でショッピング枠を利用することは禁止されています。
違反した場合は、カードの利用停止などペナルティがあります。
しかし、実際にカード利用者がどのような目的で利用したかは立証するのが難しく、違反を承知で利用する人も出ています。
現金の売買は自己破産へまっしぐら、絶対しないで!
40,000万円を47,300円で買う… 普通だったらバカげていると思うはずです。
もしもあなたが、これを検討しているなら、すでに自己破産への道にすすんでいます。
すでに多重債務に落ちいっていませんか?
現金を額面以上の現金で購入するようなことは絶対に辞めてください。
どれだけ損をしているか、冷静になりましょう。
その場しのぎの小細工をしたところで、借金は減りません。
役所などの相談会や、弁護士相談会など、無料で相談できる場所はあるので、そういったところに助けを求めましょう。
その場しのぎの現金集めを続けていても、事態は好転しません。
「クレジットカードの現金化」も「メルカリの現金売買」も絶対にやめましょう。
債務者をカモにする業者の思うツボです。